うつ病の症状を知って対策しよう|専門クリニックでの治療方法

医者と看護師

分類法や薬の活用

カウンセリング

正確な診断のための分類法

うつ病は長期間憂うつな気分や物事に対する興味の喪失などが続き、睡眠や食欲、体重の変化などに異常があらわれる病です。しかし一口にうつ病と言ってもその症状には様々なパターンがあります。分類法も一つではなく、原因により分けるものもあれば症状や重症度を基準として分けるものなどもあります。原因を重視して分ける場合は外因性、内因性、心因性となります。外因性うつ病は血管の障害やアルツハイマー型認知症を原因とする場合を指します。内因性うつ病はセロトニンやノルアドレナリンといった神経伝達物質の問題が原因と考えられる場合です。心因性うつ病は患者の性格や環境が主な要因と思われる場合を言います。症状による分類の場合は不眠、食欲不振、体重減少などの典型的と言われる症状を示すメランコリー型、それとは異なる症状があらわれる非定型、妄想や幻覚を伴う精神病性と分けられます。今後は研究の進歩によりデータや画像に基づく診断基準も作成される可能性はありますが、現在のところはこのように様々な分類法が考案され正確な診断、それに基づく適切な治療法に役立てられています。

神経伝達物質に作用する薬

全てのうつ病に対して効果が認められているわけではありませんが、薬物療法は有効な治療法の一つです。抗うつ薬や抗不安薬などが用いられ、重度の不眠症状に苛まれている場合は一時的に睡眠導入剤を使うこともあります。特に開発が進んでるのが抗うつ薬です。抗うつ薬は数種類ありますが、共通する特徴として神経伝達物質に対する作用があります。その中で最近用いられる頻度が増加しているのはSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)です。現在うつ病の原因の一つとして神経伝達物質のはたらきが悪くなることがあると考えられていますが、SSRI、またSSNI(セロトニン、ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)などは神経細胞間の神経伝達物質の量を増やすことで症状の改善を狙うものなのです。ちなみに抗うつ薬の開発のヒントは、実は血圧を下げるための薬にもあったと言います。高血圧薬を投与した患者さんの中にうつ状態に陥る方があらわれたため調査したところ、薬による神経伝達物質の減少が原因ではないかと思われました。そこでうつ病の原因の一つは神経伝達物質の障害の可能性もある、という発想が生まれたというわけです。